導入事例

「O:SLEEP」による従業員の睡眠支援で、生産性の向上と社員間コミュニケーションのさらなる活性化を目指す

株式会社NTTデータ
事業内容
システムインテグレーション事業 ネットワークシステムサービス事業
設立
1988年5月23日
従業員数
11,263名(単独/2018年3月末時点) 118,006名(グループ全体/2018年3月末時点)

公共分野のシステムはもちろん、金融、製造、通信などの法人向けのシステムをはじめとしたさまざまなビジネスの変革をITの力で支えてきたNTTデータ。長時間労働のイメージがあるIT業界において、社員の健康状態を可視化し改善することを目的に、O:SLEEPを導入されました。今回は、ご利用された感想やその効果についてお話を伺いました。

【お話を伺った方】
左)株式会社NTTデータ
ITサービス・ペイメント事業本部 ライフデジタル事業部長
林田 様

右)株式会社NTTデータ
ITサービス・ペイメント事業本部 ライフデジタル事業部
eライフ統括部 eライフ開発担当 主任
植村 様

“睡眠コーチングは、働き方改革の本質的なアプローチになる”

― 導入に至った経緯を教えてください。

(林田様)
最初聞いたときは、素直に面白そうだなと思いましたが、具体的な説明を聞くと本質的なところを突いているサービスだなと感じました。

サービス導入による期待としては、2つありました。まず、自社で睡眠に着目した人がいなかったので、どうすればもっとパフォーマンスが上がるかを、社員に自分自身で理解してもらいたかったこと。そして、職場のメンバー同士で働き方のスタイルを理解し合うこと。具体的に言うと、彼は夜型だから、朝早く来ることを強制することはやめようみたいな。職場として理解がうまれてくるといいなと思っていました。

“睡眠に関して、自分の認識にギャップを感じた”

― O:SLEEPを利用して感じるメリットはありますか?

(林田様)
いい眠りができたなと思ったときに意外と点数が低くて、自分の認識とアプリの結果にギャップがあり、なんでなんだろうと睡眠について考えるようになりました。

“もう少し早く寝た方が良いです”とコーチングが出たときに、たしかに昨日は遅かったなとか、行動を反省するきっかけにもなっていますね。

(植村様)
「睡眠」って、毎日みんながしていることなので、健康管理の中でも取り入れやすいと思っています。運動や食事など、何かを新たに始めたりすることよりもずっとハードルが低いのかなと。

睡眠状態を自分で把握できて、コーチングを繰り返し見ていると「眠れているのかな」とか「疲れているのに眠りにくいな」とかメンタルヘルスに気づく入口になったり、セルフケアができたりするので、健康管理の第一歩になるかなと思います。

“昼寝はしないほうがいいの?”

― 今まであった睡眠コーチングの中で、一番の気づきはなんですか?

(林田様)
休日に寝だめをしないようにということですかね。アプリ上のTipsでは、睡眠に関する知識がまとまっていて、今までなんとなく信じていたことでも、間違っていることが多くて、勉強になります。

あ、そういえば、昼寝はしないほうがいいんだということも知りました。

(植村様)
昼寝って、社会全体として、トレンドですよね。
パワーナップでしたっけ?短い昼寝でも良くないんですか?

(谷本)
その人の状態によっても違うので、一概に良くないとは言い切れないですが、、、

昼寝をした方が良い人も、もちろんいます。ただ、しなくても良い人であれば、しない方が良いです。データを見る以上、林田さんの場合、おそらく昼寝をしない方が良いと判断できますね。

“睡眠まで会社に管理されてしまうのか”

― 導入して良かったことはありますか?

(林田様)
睡眠に関心を持っている組織なんだなと、見てもらえることが嬉しいと思っています。それが発展して、社員の健康やパフォーマンスを向上させることに関心がある組織という風に見てもらいたいですね。

(植村様)
睡眠ってかなりプライベートな部分なんですけど、O:さんに踏み込んでもらうことによって、会社で睡眠を話題にするハードルが低くなったと感じていて、すごくいいなと思います。

ビジネスとプライベートは密接に関係することなので、社員同士が気軽に話し合える共通の話題があることは良いと思いますね。

実際に、睡眠スコアを見せ合ってコミュニケーションのきっかけにしているようです。普段はチームを超えて話す機会は少ないですけど、「睡眠アプリ、やってますか?」みたいな感じで会話が始まったりしていますね。

(谷本)
おぉ!意外と好反応なんですね!笑

“睡眠ログからどのようなアクションを取れば良いか知りたい”

― 今後のサービス展開について、改善点や課題を教えてください。

(林田様)
睡眠スコアがボンっと出るじゃないですか。あれが、ちょっとわかりづらいです。

例えば、「睡眠時間は何点です」や「質は何点です」とか、睡眠スコアがどのような要素で成り立っているのかが知りたいですね。

睡眠時間が短いのにスコアが良かったり、その逆があったりと自分の睡眠のどこに課題があって、どうすれば改善できるのかが、理解できればいいなと。


あと、Android対応はどうなったのですか?

(谷本)
2月末にリリース予定で開発を進めております。お待たせ致しました。

アプリ全体のメジャーアップデートも予定しています。そして、林田さんが仰るとおり、自分の睡眠の課題が、長さなのか、寝起きのスッキリ度なのか、夜中に目覚めてしまうことなのかを明確にして、どうすれば改善できるかをわかりやすく表示します。

(林田様)
早いですね!
あ、あと職場平均を表示している意図ってなんですか?

(谷本)
同じ部署の人は自分よりも長く寝てるぞっていうことがわかると、睡眠改善しようという動機になるかなと思って。でも、伝わってなかったらダメですね。笑

ゆくゆくは、会社対抗とかで、同じ業界で比較して「競合他社は良く寝ているから、こっちももっと寝ないと」という1社の組織改善だけではなく、業界や社会全体の睡眠に対する意識の底上げや啓蒙をしていきたいですね。

“睡眠はプライベートなことだから、会社としての関与が難しい”

― どういう従業員に使ってもらいたいですか?

(林田様)
やっぱり、「忙しい人」ですかね。

ただ、忙しい社員ほどアプリの説明会に行けない。睡眠ってすごくプライベートなことなので、あくまで自分の意志で使ってもらうようにしています。

会社としては、勤務状況が「一番ひどい部署」「大変な部署」を可視化して改善していきたいのですが、関与の仕方が難しいですね。

(谷本)
なるほど。会社によってスタンスは違うと思いますが、この部署は本当に危ないから強制で使ってもらう場合もありますし、希望者の挙手制の場合もありますね。

“月2万円を支払っても、社員が健康で生産性が上がればOK?”

−どうしたら、アプリを継続するモチベーションになりますか?

(林田様)
「睡眠」っていうと会社にプライベートなデータを開示するのか、しないのかという議論になるから、「睡眠」ってあんまり言わない方がいいのかもしれない。笑

パフォーマンスアップだと、会社が「もっと仕事せい!」と言っている風に聞こえてしまうかも、、、笑


― なんか良い言い方ないですかね。

(林田様)
ジョギングアプリとかと似たような感覚で取り組めたら良いのですけどね。

そういえば昔、弊社では健康促進として「万歩計」をしていて、たくさん歩いた人には図書カードをプレゼントしていました。睡眠コーチングも万歩計と一緒にやるといいのかも知れないですね。

「今日は何歩あるいて、何時間寝て、トータルで健康ポイントがこうです」みたいなのがいいのかもしれないです。

(谷本)
確かにいいですね。どういう人がよく寝ているかとかもわかるかもしれませんね。
他社の事例ですが、ウェアラブルデバイスを従業員に配布して、1日1万歩を毎日1ヶ月継続すると1万円貰えるということをしていると聞いたことがあります。

継続率が良いみたい。笑
従業員の生産性も上がっているみたいですね。1日2万歩も歩いていたら、会社から2万円出してもちゃんと元が取れるデータもある話を聞いています。

― 睡眠アプリと万歩計の取り組みとを比べると何か違いはありますか?

(林田様)
万歩計より睡眠アプリの方が、取り入れやすいかと思います。

電車通勤だと歩数が少なくなってしまうので、モチベーションの維持が難しかったですが、睡眠は日常的に必要なことなので継続しやすいと思います。

― ありがとうございました。

 


 

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